僕の、2回目の個展。気持ちよく今描けるものを形にしました。そんな作品展です。 作品展の名前をつけるとき迷わず出てきたのが「Do」でした。とにかくやってみること。そして、忘れがちな日常のこと。そういうことを考えながら作品作りをしました。 展示に関しては、古い町屋作りのギャラリーと作品のもつ温度がちかく、心地よい空間になったと思います。 ご来場ありがとうございました。 |
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Do 迫一成展 2月16日(木)〜26日(日) 場所:新潟絵屋(地図も載ってます) *詳しい案内状をご希望の方はご連絡ください。お送りいたします。 企画 大倉 宏 2年前、新潟の信濃川河畔に近い小さな町工場が取り壊された。 壊される直前に、迫一成こと、サコくんがプロデュースして開かれた「なくなる工場展」というイベントが良かった。工場の内部を公開しながら、壁に絵を描いたり、映像を流したりという会場だったが、全体にのほほんとした空気が流れ、非日常的なことが行われているという気配があまりなく、当日の雨の匂いとともに、場所の記憶がそのことで逆に強く残った。サコくんが2人の仲間とやっているヒッコリースリートラベラーズというオリジナルTシャツの店も、きちっとして、いい感じの脱力感がある。世代のセンスであり、彼らの個性なのだろう。サコくんの絵はそのままTシャツの図柄になるらしい。写真のトナカイ(?)のTシャツも、年末に店を覗いたときに掛かっていた。原画という点ではイラストレーションなのだろうが、不思議な手書き感があるのが特徴だ。手書き感とはなんだろう。絵筆を紙につける時のわくわくする感じ、その興奮に促されて筆が動いていく気配というあたりが、私の思いつく説明だが、ともかくそういうものがこの絵にもある。 個展はどういうものを出したらいいでしょうね、とサコくんに問われて、素材に凝らず、紙に描いた普通の絵でいきませんかと答えた。サコさんの「手描き感」を、できることならストレートに見てみたい。実際どういう会場になるかは、私を含め、見てのお楽しみ。 (大倉 宏). |
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展示作品